このホームページに来られる方はパネルソーという言葉を知っている方なので、とりたてて説明は不要なのですが説明してみます。
パネルソーとはパネル(panel=板状)の形をしたソー(sow=鋸)といった意味合いです。
とここまで書いて、ふと板状のものを切る鋸かなぁと思ったりもします。
何に使うのか? 大きな板をカットするのに便利
パネルソーは単に大きな板を直角に真っ直ぐにカットするだけのものなんですが、直角に真っ直ぐということが他の木工機械、例えば昇降盤などではなかなか簡単ではなかったりします。
ということで直角に真っ直ぐということが大事になる方に多く使われています。
例えば
- 畳屋さんのスタイロフォーム
- 型枠大工さんのパネコート
- 看板屋さんのアルミ複合板
- 建具屋さんはプレス後の整形
- 木工作家さんは原材の荒取り
などです。
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どんな構造なのか?
特許文書のような書き方になりそうですが、市販されている一般的なパネルソーの基本的な構成は
切るもの(ワーク)を後ろから安定して支えられるパネルと、ワークを下から支えると共に直角度を調整するワーク受け台とで出来ています。
バックパネルには丸ノコを直線で摺動させるための直動ガイドがあり、丸ノコの動きを規制しています。
通常の市販既成品のパネルソーでは、丸ノコはバックパネルの裏側にあり、カットする時に刃だけが表側に出てきます。
表側にはワークを押さえる箱状(集塵箱を兼ねる)の押え装置があり、起動スイッチ(多くはフットスイッチ)を押すとエアシリンダ等によってワークを固定した後に鋸刃が出て下降して切断します。
この細長い箱状の押えの中を鋸刃が通るので安全なのです。
メリットとデメリット
メリット
大きな板を簡単に手軽に寸法通りに直角に安全にカットできます。
カットする時にワークを押える必要がなく、刃も表に現れないのですこぶる安全です。
機械から離れていられるので耳への負担が少なく、難聴の予防になります。
デメリット
幅・高さとも図体が大きく重く設置場所を選びます。(3×6版でも最低3Mの天井高が必要)
高価なので気軽には買えません。
動力の電源(200V)が必要、また他に大型の集塵機とコンプレッサーが必要になります。
まとめ
図体が大きく高価ですが、大きな板を簡単に手軽に寸法通りに直角に安全にカットできるという得難いメリットがあります。
特に安全に関しては刃に触りようがないので安心していられます。安心安心。
安心は心穏やかで本当にいいです。
ケガのストレスから解放されてその分、安心して製作に集中できるというわけです。
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